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【レビュー】『永遠の放課後』三田誠広

こんにちは、はじめまして。
編集委員のH・Nです。(N姓が法政文芸にはたくさんいます)


↓ わたしが今回レビューさせていただく作品はコチラです。 ↓

永遠の放課後 (集英社文庫)永遠の放課後 (集英社文庫)
(2006/06)
三田 誠広

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『いちご同盟』に続く、書下ろし恋愛青春小説。

『永遠の放課後』

誰もが経験するような、誰も経験したことのないような、そんな学生生活が、ここにはあります。


この小説は、「恋愛小説」と単純にカテゴリ分けすることはできない小説だと思います。
まず、主人公の視点から書かれているので、主人公以外の登場人物が隠している過去や感情がなかなか明らかになりません。そこが少し不気味で、ミステリーのようでもあります。
また、中学生から大学生までの、いわゆる“青春時代”における、勉学や部活動にいそしむ姿、人生や将来に悩む姿なども描かれていますし、家族関係の縺れやまたその解消など、“大人になる”ということがいったいどういうことなのかも考えさせられる話になっています。

この小説には、三つの三角関係があります。
①主人公「ぼく」、紗英、杉田。
②主人公の父親、母親、綿貫。
③星ケン、ヒミコ、友人。

誰か一人が身を引かなければならない悲しい関係に、主人公の父親は失踪し、星ケンは自殺してしまったのでした。
それを知った「ぼく」は、果たして彼らと同じ道を辿ってしまうのか………?

そして主人公が選んだ答えは、予想外でありきたりな結末は、「ハッピーエンド」と呼べるのでしょうか。
きっとそれは、わたしたち読者にはわかりません。
それはきっと、これからの彼らが決めるのでしょうから。

作者の三田誠広が60代ということもあり、言葉遣いに少し昭和っぽさを感じますが(女性が「~かしら。」「~わよ。」を多用する点など)、女性が積極的で男性は消極的(いわゆる“草食系“)なところは現代を感じさせます。
「昭和っぽい」と言っても難しいわけではなく、すらすらと読み進めることのできるとても読みやすい小説でした。
あまり読書をしないという方にはおすすめです。

読み終わった後は、この素敵なカバーデザインのように、とても透き通った、さわやかな気持ちになれることと思います。
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テーマ : 書評
ジャンル : 小説・文学

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法政大学国文学会が発行する文芸誌「法政文芸」編集委員によるブログ。編集の様子やオススメ本の紹介など、個性豊かに発信していきます。法政文芸のバックナンバー、その他のご質問はこちらまで→hosei.bungei@gmail.com

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