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【レビュー】『対岸の彼女』 角田光代

こんにちは、はじめまして。

学生編集委員です。

読書量の少ない身で恐縮ですが、レビューを書かせていただこうと思います。

今回私が書かせていただく作品はこちら。

対岸の彼女対岸の彼女
(2004/11/09)
角田 光代

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2005年に第132回直木三十五賞を受賞した作品です。

角田光代さんは数多くの受賞歴をお持ちですが、

1990年、『幸福な遊戯』で第9回海燕新人文学賞を受賞したのが最初で、
(厳密に言うと、『お子様ランチ・ロックソース』が最初ですが)

最近では2007年に「八日目の蝉」で第2回中央公論文芸賞を受賞しています。


全くといっていいほど本に興味のなかった私が、

たまたまこの本を見つけて夢中になって読んだのは中学生の時でした。


「私って、いったいいつまで私のまんまなんだろう。」

この冒頭を本屋で目にした瞬間、買おうと決意したのを今でも覚えています。



号泣したり、大笑いしたり、胸が締め付けられたり……

そういうのとは違う、自分の中に  スッ  と

入ってくるような感覚を、私はこの時初めて味わったように思います。



「葵」を見つめる「小夜子」、「魚子」を見つめる「葵」……

そして、「小夜子」を見つめている私。

その連鎖がそのような感覚にさせたのかなと、

大学生の今、改めて読んでみて考えてしまいました。

先入観のせいかもしれませんが、文章がとても女性的に感じられ、

それも手伝って、文章に読みなれない私にも易しく感じられたのかもしれません。



レビューというよりほぼ感想になってますね…。

読者にとって「近い」作品、といえばいいのでしょうか。

読んだ年齢によって、感じ方が違う小説なんじゃないかと思います。

至極当然のことを言っているかもしれませんが、

自分を例にあげるならば、中学生のときと、大学生の今。

そして、これからもう少し大人になったとき、おばあちゃんになったとき……

そうやって何年かに1度読み直すと、違う印象を抱くことのできる作品だと思うのです。



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Author:法政文芸編集委員会
法政大学国文学会が発行する文芸誌「法政文芸」編集委員によるブログ。編集の様子やオススメ本の紹介など、個性豊かに発信していきます。法政文芸のバックナンバー、その他のご質問はこちらまで→hosei.bungei@gmail.com

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